装画習作

好きな小説の装画、ということで。

最近読んで印象が強かった短編、シオドア・スタージョン「輝く断片」を描いてみました。

 

大怪我で瀕死の女性を拾って助ける孤独な男の話。

グロテスクなホラーのようだけどそうじゃなくて。献身的な愛の奇跡のようだけどそうじゃなくて。

出口のないような孤独感の中で見つけた「輝く断片」の悲痛さ。

なんでこんなに鮮やかに書けるのかなと思いながら読みました。

怖くならないように、甘くならないように、と思いながら描きました。

 

描いてから思いついてスタージョンの顔検索して、こんな長い顔のおじさんだったんだ面白いなと思いながらついでにスケッチしました。好きで長く読んでても作家の顔ってけっこう知らない。これから気にしてみよう。