今年は久しぶりに、外に出かけるのが楽しくなった年でした。
年の終わりに、今年見た展覧会ベスト10(と、その印象)を覚え書き。
10 デュフィ Bunkamura ザ・ミュージアム
若い頃から好きで何度も見てるけどやっぱり良かった。電気の精の壁画のリトグラフが来てたのがうれしかった。
9 葛飾応為 太田記念美術館
応為は点数少なかったけど、浮世絵の光の表現を集めていて、それがすごく好みで良かったです。
8 人造乙女博覧会 ヴァニラ画廊
ラブドールというのを直接見て触れるというので、好奇心で行ったら面白かった。
リアルな生人形を想像してたら精緻なファンタジーだった。という印象。
7 前原冬樹 Bunkamuraギャラリー
朽ちて行くものを木彫でひたすら細密に描写した作品群。凄みがありました。
6 明治の工芸 三井記念美術館
ただひたすらトンデモナイ物を見た、という印象。肉眼で見るだけじゃわからないような細密技術に興奮しました。
5 赤瀬川原平 千葉市美術館 町田市立文学館
町田は地元の作家としての生活感のある小規模な展示でした。
千葉は50年以上にわたる膨大で様々な分野の作品の展示で、時代を通してみるような面白さもありました。
ずっと現実をひっくり返したりずらしたりして見るような事を様々な表現でやってたんだなという印象。
4 中村芳中 千葉市美術館
この人、ずっと気になっててまとめて見たかったんです、まるくてゆるくて超可愛い絵の数々。
上品なこしあんの和菓子、みたいだった。前後期二回見に行った。
3 江戸妖怪大図鑑 太田記念美術館
幽霊の回を見逃して、物の怪と妖術使いの二回を見に行った。かわいいし面白いし、すごく楽しかった。
妖怪もだけど、画面の表現とかいろいろ、今の漫画アニメに通じる感覚があって、たぶん浮世絵知らなくても楽しめる世界。
2 川瀬巴水 千葉市美術館 大田区郷土博物館
雪や雨、光と闇、水面、とにかく好きなんです。
千葉市美術館の見応えも凄かったけど、大田区郷土博物館も三期に分けた展示で充実してた。二期行きました。
1 フェリックス・ヴァロットン 三菱一号館美術館
知らなかったヴァロットンという人に興味津々になるような展示で。たぶんまとめて見ないとこんなに面白くなかったと思う。
木版画のカッコ良さに惹かれて見に行ったら、妙な執着やフェティシズムがにじみ出て来るような油彩が好きになりました。
結局三回見に行っちゃいました。2014年はヴァロットンに出会った年だ。
国宝展とか○○美術館展みたいなのもけっこう見たんですが、楽しくても印象が散漫になってしまってこれというのがなくて。
行きたかったけど行けなくて、見に行ったらここに入ってただろうなーと後悔してしまう展覧会も沢山ありました。
来年はもっともっと見に行けるようにがんばろう。
ところで、千葉市美術館が3つも入ってるけど、じつは家から片道2時間くらいかかるんですよ。
それでもわざわざ足を運ばせてベストに残っててすごい。来年も楽しみなのがあるのではるばる行く予定です。
ついでに、美術じゃないけど、サンシャイン水族館のへんないきもの展ともうどく展、科学博物館の医は仁術展も面白かったです。
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